世界遺産

世界遺産とは、1972年に採択された「世界遺産条約」に基づいて、国連教育科学文化機関(UNESCO)の「世界遺産リスト」に記載された遺産のことで、国家や民族を超えて人類が共有し、次世代に受け継いでいくべき価値をもつ遺産を対象としています。

世界遺産には、自然遺産、文化遺産、複合遺産の3種類があり、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は今、この世界自然遺産登録に向けて準備を進めています。

世界自然遺産の登録基準

世界自然遺産として登録されるためには、次の4つの価値基準(クライテリア)の1つ以上に合致するとともに、適切な保護管理体制がとられている必要があります。

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産推薦は、このうち「生物多様性」の基準から推薦されています。

自然景観ひときわ優れた自然美および美的要素をもった地域。
地形・地質生命進化の過程や、地形形成において進行しつつある重要な地学的過程など、地球の歴史の主要な段階を代表する地域。
生態系現在も進行中の生物の進化や動植物群集の見本となるような、極めて特徴のある生態系を有する地域。
生物多様性絶滅のおそれがある野生生物の生息地など、生物多様性の保全にとってもっとも重要な生物の生息・生育する地域。

日本の世界自然遺産

屋久島1993年登録【登録基準】自然景観、生態系
白神山地1993年登録【登録基準】生態系
知床2005年登録【登録基準】自然景観、生態系
小笠原諸島2011年登録【登録基準】生態系
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島推薦中【登録基準】生物多様性

世界自然遺産登録までのプロセス

2003年国の「世界自然遺産候補地に関する検討会」において、
奄美群島を含む琉球諸島(当時)が世界自然遺産候補地に選ばれる。
2013年奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島の4地域を推薦候補地として絞り込む
2016年ユネスコへ推薦書暫定版を提出
2017年(2月)ユネスコへ推薦書正式版を提出
(3月)奄美群島国立公園新規指定
(10月)ユネスコの諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)による現地調査
2018年IUCNによる評価結果の勧告(登録延期)
推薦の取り下げ
2019年(2月)ユネスコへ推薦書を再提出
(10月)IUCNによる現地調査
2020年IUCNによる評価結果の勧告
世界遺産委員会にて登録可否の審議
※新型コロナの影響により延期
2021年IUCNによる評価結果の勧告(予定)
世界遺産委員会にて登録可否の審議(予定)

国立公園

国立公園は、優れた自然の地域が指定されるわが国を代表する景勝地です。
2017年3月にわが国34番目の国立公園として指定された奄美群島国立公園は、亜熱帯照葉樹林を中心とする生態系を積極的に管理する「生態系管理型国立公園」と、人間と自然が深く関わり調和してきた関係そのものを対象とする「環境文化型国立公園」という2つの新しい考え方による保護管理が行われます。