奄美大島とは

奄美大島は、大小8つの有人島からなる奄美群島(奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島及び与論島)の総称で、総面積は812.35平方キロメートルです。

奄美大島は、北部が山の少ないなだらかな地形で、美しい海岸線を有し、南部は大半を山岳部で占められています。

気候は亜熱帯海洋性で、年平均気温は20℃を超えます。また、降水量が多く、黒潮が走る豊かな海には美しいサンゴ礁が広がり、色鮮やかな熱帯魚も生息しています。

緑深い内陸部では、固有種であるアマミノクロウサギやルリカケスをはじめ、珍しい動植物が生息し、豊かな自然が身近に存在しています。
これらの貴重な自然の保護に努め、後世へと引き継いでいくことが求められています。

また、奄美大島には、伝統工芸品である本場奄美大島紬や黒糖焼酎、そして島唄や八月踊りに代表される伝統芸能など、自然や風土に密着し、歴史とともに育まれた貴重な宝があり、人々の生活の一部となって親しまれています。

奄美大島が世界自然遺産に登録された理由

奄美大島を含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(奄美・沖縄)」は、大陸などとの分離、近隣島しょとの分離・結合を繰り返して形成された独特の地史を背景に、世界的にも貴重な固有種や、絶滅のおそれのある動植物の生育地として非常に重要な地域であり、その豊かな生物多様性が評価され世界自然遺産として登録されました。

奄美・沖縄の特徴

  1. 年間を通して温かく雨が多い
  2. 過去に大陸との結合や分断を繰り返した島である
  3. 世界的に見ても珍しい亜熱帯の森林がある
  4. 生物地理区の境界近くに位置する
生物多様性
固有・希少な動植物の生息・生育地
価値がある
世界的に貴重な生態系と生物多様性を持つ島
世界自然遺産への登録
平成30年2月に推薦書を再提出し、令和3年7月26日世界自然遺産に登録されました